ややかために炊いたごはんを砂糖、酢などで味付けする。一般的な巻き寿司に使う酢飯と同じだ
中に巻く具材はレタス、下茹でしたエビのみ。レタスの食感が重要なので、洗い方やちぎり方を各店が工夫している
海苔の上に酢飯を広げ、レタス、エビ、マヨネーズをのせて巻く。レタスのシャキシャキ感を残すため、ほどよい力で巻く
創業者・九平武美(ここのひらたけみ)さんは讃岐で修行し、昭和51年、高鍋町を流れる小丸川近くの国道10号線沿いに『小丸新茶屋』を開店した。北海道産羅臼コンブ、枕崎産かつお節、瀬戸内海産いりこを使った出汁、手捏ね・切立てのうどんと、開店以来“おいしいうどん”を目指し、提供を続けている。うどん以外にも丼物、寿司などメニューは300種以上で、1番人気は釜揚うどんと握り寿司がセットになった『極上釜揚Bセット』。その中にも『レタス巻き』が一貫添えられている。
「レタス巻きは太巻きと細巻きの2種類があって、セットに付くのは細巻きです。細巻きは一口で食べやすいですね」。広報担当の椎葉由美さんにお話をうかがった。
「私も小さい頃から通っていて、『わかめうどん』が好きでした(笑)。『レタス巻き』も大好きでよく食べていました。お客さんでもうどんとレタス巻きを頼まれる方は多いですよ」。
『レタス巻き』は注文が入ってから作り始める。料理長・馬庭俊平さんとともに『レタス巻き』作りのポイントを教えていただいた。
「ややかために炊いて味付けした酢飯を海苔の上に広げます」。
「その上にのせる『レタス巻き』の具材はエビとレタスだけ。シンプルですから、きちんと準備することが大切ですね。エビは少し塩味をつけて毎日茹でています。プリプリ感を残すために、身が締まりすぎないような茹で加減ですね。レタスはパリッとするように洗い方を工夫してしっかり水を切っています」。
酢飯の上にマヨネーズ、エビ、たっぷりのレタスをのせて巻く。
「レタスは巻く直前にちぎります。そのほうが食感がいいからです。他の巻き物と比較して、巻くのはそんなに難しくはないですが、レタスのシャキシャキ感が残るようにしています。ちなみに、魚介がたっぷりの海鮮巻きは巻くのが難しいんですよ(笑)」。
できあがった『レタス巻き』はすぐに包丁で切り、盛りつけられる。
「宮崎で好まれているやや甘めの醤油をつけてどうぞ。レタスとエビの味を味わっていただきたいので、醤油は控えめがいいですね」。
レタスのパリッ、エピのプリッとした食感が香ばしい海苔とシャリの甘味に包まれる。マヨネーズと醤油の相性も抜群。うどんのツユともよく合う。
「『レタス巻き』は子どもからお年寄りまですべての世代から愛されるやさしい味のお寿司ですね。お客様は地元の方が多いですし、親子三世代で来て食べてくださる方もいるんですよ。お盆や年末など帰省の時に来てくださる方も多いですね。私も『レタス巻き』が好きで、食べ比べたりもするのですが、やっぱり当店の『レタス巻き』が一番好きかな(笑)」。
開店から40年、九平さんが追い求め続ける“おいしいうどん”とともに『レタス巻き』のファンも増え続けている。
やや固めに炊いて味付けした酢飯。平日でも午前中に15升、午後に15升を炊くとのこと。たくさん炊いているのも旨さの秘密だ
エビはプリプリ感を残すように茹でる。レタスはパリッとするように洗い方を工夫し、しっかりと水を切って使う
海苔の上に酢飯を広げ、マヨネーズ、エビ、レタスをのせて巻く。レタスは食感を大切にするため、その場でちぎりながらのせる
讃岐で学んだ九平武美さんが開いたうどん店。出汁は北海道産羅臼コンブ・枕崎産かつお節・瀬戸内海産いりこを使用、麺は手捏ね・切立てといううどんメニューを気軽に食べられる。にぎり寿司や『レタス巻き』といった寿司や丼物も豊富でメニューは300種以上。夜は刺身、焼物などの居酒屋メニューもそろい宴会にも利用できる。宮崎北店もある。
住所 | 宮崎県児湯郡高鍋町北高鍋4622-7 |
---|---|
電話 | 0983-22-3455 |
営業 | 10:30〜22:00 |
休み | なし |
席 | 150席 |
カード | 可 |
駐車場 | 80台 ※大型バスも可(要予約) |
URL | http://www.omarushinchaya.jp/ |