生の『島らっきょう』の根元を切り落として、薄皮をむく。緑の茎も切り落として長さをそろえる
塩をまぶして軽くもみ、ほどよくねかせる。塩は沖縄産の塩が使われることが多い
塩漬けと並んでよく食べられているのが『島らっきょうの天ぷら』。その他、チャンプルーなどの炒め物に使われることもある
国際通りから少し離れた場所を流れる久茂地川(くもじがわ)沿いには、地元の方にも愛され続けている飲食店が並ぶ。2018年に創業30周年を迎えた『居酒屋野郎 りょう次』もその1つだ。デザインや照明にこだわったおしゃれな店内は、地元の方や観光客でにぎわっている。料理は県内外の旬の素材を使った琉球料理や“創作和琉料理”、鉄板焼きなどを楽しめる。
メニューの“小鉢”の欄にはもずく酢、海ぶどう、豆腐ようなど沖縄を代表する料理が並ぶ。その一番初めに書かれているのが『島らっきょう(塩漬け)』。“ベスト・オブ・お酒の友”という説明が書かれている。
「みなさん食べてくださいます。まず『島らっきょう(塩漬け)』と『もずく酢』という方が多いですよ。『島らっきょう(塩漬け)』はお酒にとっても合いますからね。私も大人になって、お酒を飲み始めてからその美味しさがわかるようになりました(笑)」。
料理長・冨永実臣さんに作り方を見せていただいた。
生の『島らっきょう』をきれいにし、根元と緑の茎を切り落とし、塩もみして30分ほどおく。水洗いした後、表面の薄皮をむき、塩をまぶして軽くもみ、ねかせる。
ねかせた『島らっきょう(塩漬け)』は器に盛り付けられ、削り節を上からふりかけてできあがり。みずみずしい食感と独特の香り、ほどよい塩味は確かに焼酎がすすむ味わいだ。
「『島らっきょう』は、いわゆる“らっきょう”とは違ってネギに近い感じかもしれないですね。私たちは伊江島産のものを使っています。伊江島は土壌がよくて、土の中でよく育つんです。シャキシャキ感と味わいがよくて、特に美味しいですね。12月〜4月に収穫されたものが美味しいようです。特に冬場の『島らっきょう』はまっすぐ下に伸びている形をしていますね。台風の影響を受けるようで、台風が多い年は品薄になることもあります」。
定番の塩漬けに加えて、『島らっきょうの天ぷら』も美味とのこと。「塩漬けする前の生の『島らっきょう』に衣をつけて揚げます。塩をつけてどうぞ」。こちらはメニューには書かれていないがお願いすれば作っていただくことができる。食べやすく、塩漬けとは違う旨味を味わえる。
『島らっきょう(塩漬け)』をはじめ、人気の『もずくの天ぷら』、あぐーを使った料理などでお酒を楽しんだ後の〆は、自家製麺を使ったラーメンで!観光の方も地元の方も楽しめる居酒屋だ。
伊江島産の『島らっきょう』を使う。根元と緑色の茎を切り落とし、塩もみして30分ほどおく。水洗いして表面の薄皮をむく
薄皮をむいた『島らっきょう』に沖縄産の塩をまぶして2日ほどねかせる。器に盛り付け削り節をふりかける
塩漬けする前の生の状態に衣をつけて揚げる『島らっきょうの天ぷら』は、メニューにはないがお願いすれば作ってもらえる
国際通りから少し離れた場所を流れる久茂地川沿いで1988年にオープン。デザインや照明にこだわったなおしゃれな店内は、地元の方や観光客でにぎわう。料理は県内外の旬の素材を使った琉球料理や“創作和琉料理”、鉄板焼きなどを楽しめる。メニューの“小鉢”の欄で、“ベスト・オブ・お酒の友”と紹介されているのが『島らっきょう』だ。
住所 | 那覇市久茂地2-18-18 |
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電話 | 098-861-8583 |
営業 | 17:00〜OS24:00 |
休み | 不定 |
席 | 57席 |
カード | 可 |
駐車場 | なし |
URL | http://www.ryoji-family.co.jp/ryoji.html |