九州の味とともに 春

屋久島 トビウオ料理

海面を飛ぶトビウオの引き締まった身を
姿揚げや刺身でいただく屋久島の味

世界遺産としても知られる屋久島はトビウオの産地でもある。これは、トビウオは回遊魚で黒潮にのって移動するので、屋久島沖が通り道となっているから。国内で水揚げされるトビウオの約2割が鹿児島産で、そのうちの約7割が屋久島産だ。一年を通して、様々な種類のトビウオが港に揚がり、トビウオ料理は屋久島名物となっている。

島外から訪れた人が一番驚くのは、ウロコや内臓を取り除いた後、丸ごと揚げた唐揚げ。羽根(胸ビレ)を広げ、空中を飛んでいるかのように盛りつけられることが多い。カラッと揚がった羽根も、ヒレも、中骨までも食べることができる。青魚とは思えない上品な味の身もホクホクとしていて美味しい。また、身の旨味がストレートに伝わるのは刺身。あっさりとした味と、厚めに切られた身のプリプリとした弾力も楽しみたい。その他にも、寿司、すり身を使ってつくる『つけあげ(さつまあげ)』、塩焼きなど様々な料理で食べられる。地元では一夜干しもよく食べられており、土産物としても売られている。

シイラなどの敵から逃げるために、羽根を広げて海面をグライダーのように滑空するトビウオ。独特の生態がもたらす独特の味わいを本当に知るには、屋久島へ行って食べるのが一番。新鮮さが違うのだ。

トビウオの生態

トビウオは亜熱帯から温帯の海に生息する回遊魚で、日本近海には30種類以上が回遊している。非常に運動能力が高く、尾びれの力で水面を飛び出し、胸ビレを広げて滑空する。300m以上滑空した例も報告されているほどだ。

トビウオ漁

1年を通して、様々な種類のトビウオが水揚げされ、屋久島のトビウオ漁の中心は安房(あんぼう)漁港だ。トビウオは浅いところに集まる性質があるので、漁は近海で行なわれる。漁の方法は、『追い込み漁』に工夫が加えられた『ロープ曳き漁』が主流。

「トビウオ料理」、三様。

三人の料理人が語る、それぞれのこだわりとは

この料理の"味のキーワード"
唐揚げの下準備

ウロコと内臓を取った頭付きの身に、塩コショウで味付けするのが基本。ポン酢がそえられる場合も多い

唐揚げの揚げ方

頭から油に入れたり、羽根から入れたりと、揚げ方は様々。いずれも、できあがった時にきれいな形にするための各店の工夫だ

自慢の一品

もっとも定番の唐揚げの他、唐揚げとは違うトビウオの美味しさを伝えるため、様々な料理も作られている

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