九州の味とともに 冬

この料理の"味のキーワード"

下ごしらえ

殻からのびる尾のような肉茎の先端についた砂を落としきれいにする

味付け

『メカジャ』の味わいを生かすため、調味料は酒、みりん、醤油、砂糖などシンプル

作り方

下ごしらえした『メカジャ』を身が縮まない程度に軽く煮込んでできあがり

語り 産地直送 仲買人直営店 蔵 KURA 古川陽二の「メカジャ」

古川陽二さん

『居酒屋 福太郎』の名前で長年に渡って親しまれてきた店は、2014年6月に『産地直送 仲買人直営店 蔵 KURA』としてリニューアル。だが、鮮魚卸し店の直営店であることは変わらず、使われている魚介が新鮮なことも変わらない。呼子のイカ、北海道のタコなど、日本各地の魚介をはじめ、有明海の珍しい魚介も食べられる。入口から入ってすぐのカウンター前には水槽があり、有明海の魚介を見ることもできる。そして、カウンター席の上には珍しい有明海料理を紹介した写真が飾られ、その中には『メカジャ』の写真もある。

料理長・古川陽二さんにお話をうかがった。
「『メカジャ』の正式な名前は『ミドリシャミセンガイ』。殻が薄い緑色でそこから尾が出ていて、三味線のような形をしていますね」。

こちらで提供している『メカジャ』は煮付け。軽く下ごしらえしてから料理される。
「尾の先端に泥がついているので、その部分を少し切り落としてから水で洗います。1コずつですから手間がかかりますね(笑)。霜降りした後(軽く湯に通した後)、出汁、醤油、砂糖、みりんなどで煮ます。佐賀の味ということでやや甘めです。煮込みすぎると身が縮んでしまうので軽く煮るという感覚ですね」。

下ごしらえした『メカジャ』を煮込む

盛りつけられた『メカジャ』。初めて見る人は食べ方に躊躇するかもしれない。

形よく盛りつけてできあがり

「触手の部分と殻の中の身をどうぞ。殻以外は食べられますよ(笑)。二枚貝のように見えますが、味は貝類とはちょっと違います。有明海の旨味が凝縮していて、焼酎のつまみとして最高の味わいだと思います。県外のお客さんがよく注文されますね」。

貝類ではないため熱しても殻は開かないので、殻を手で開いて中の身を食べる

リニューアルして客席から厨房が見えるようになり、古川さんの耳にもお客さんの声がよく聞こえるようになったとのこと。

「特にムツゴロウとワラスボが人気ですが、有明海の珍味を初めて食べられた方の『こういう味だったんだー』という声が聞こえてきますね(笑)。料理していて、有明海の魚介はおもしろいものだと思っていますし、食べてくださった方に『美味しい』と言っていただくと本当にうれしいですね。鮮魚卸し店の直営店ですから値段もがんばってますし(笑)、県外から佐賀に来られたらぜひうちに来ていただいて、佐賀ならではの味を楽しんでいただきたいですね。お一人でもカウンター席にどうぞ。私の手が空いている時は有明海のお話もできます(笑)」。

こちらでは、ムツゴロウも一般的な蒲焼きの他、刺身でも食べることができる。古川さんのお話とともに、奥が深い有明海の珍味を楽しみたい。

この料理人こだわりの「味のキーワード」

下ごしらえ

肉茎の先端についている泥を取り除くため、その部分を少し切り落としてから水で洗う

味付け

味付けには、出汁、醤油、砂糖、みりんなどの調味料を使う。やや甘めの味付けだ

作り方

『メカジャ』を軽く湯に通した後、身が小さくならない程度に軽く煮付ける

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産地直送 仲買人直営店 蔵 KURA 鮮魚卸し店直営、有明海の珍味を!!

『居酒屋 福太郎』の名前で長年に渡って親しまれてきた店は2014年6月にリニューアルしたが、鮮魚卸し店の直営であることは変わらない。呼子のイカ、北海道のタコなど日本各地の魚介に加えて、有明海の魚介がそろい、珍しい『活ムツゴロウ刺身』などを食べることもできる。『メカジャ』は佐賀で好まれるやや甘めの味わいに煮付ける。

『メカジャ』400円
甘辛く煮込んだ『ムツゴロウ蒲焼』700円とシャコの仲間であるマジャコ(アナジャコ)をカラリと揚げた『マジャコの唐揚げ』500円。
見た目とは違いあっさりとした味わいの『活ムツゴロウ刺身』400円と、日替りでお得な『旬の小箱刺盛』680円
写真のテーブル席の他、カウンター席、個室や大広間もある

産地直送 仲買人直営店 蔵 KURA

住所 佐賀県佐賀市大財1-3-19
電話 0952-24-3030
営業 17:00〜OS23:00(金・土曜、祝前日〜OS翌1:00)
定休日 なし
150席
カード 不可
駐車場 なし
URL なし
※記載した内容は2015年1月26日現在のものです。
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