基本的な材料としては、いかの切り身の他、いかのすり身、魚のすり身、卵、ネギなどがよく使われる
あんの材料を合わせ、ほどよい大きさに丸めたあと、ワンタンの皮を細く切ったものをまぶすようにつけ、蒸し上げる
『いかしゅうまい』がもついかの風味を引き出すポン酢。『いかしゅうまい』専用に作られた特製のものが多い
呼子の中心地から呼子大橋でつながっている加部島(かべしま)。呼子大橋が竣工した平成元年(1989年)に『いか道楽』はオープンした。いかが泳ぐ生簀の海水は、24時間ポンプで新鮮な海水を汲み上げたもの。『いかの活造り』をはじめ、『いか釜飯』『いかビビンバ』やいかを醤油やもろみに漬けた『いかじまん』などの多彩ないかメニューがあり、呼子のいかの美味しさを広く伝えている。
「『いかの活造り』は、動いている!、透明だ!、甘いね!、などの声をいただいています。呼子の海水は栄養分が豊富で、生簀にもその海水をひいているので呼子のいかは美味しいんです。春〜秋のケンサキイカ、その後はミズイカが中心になります。形も違うし味も違います。ケンサキイカは甘みもありコリコリした身、ミズイカはすこしやわらかく甘みが強い…どっちも美味しいんですよ(笑)」と店主・宮本美紀さん。『いかの活造り』をお目当てに訪れる人が多いが、『いかしゅうまい』も人気の品だ。
「『いかしゅうまい』はプレーン味、いか墨入り、カニ入り、エビ入りの4種類を作っています。プレーン味は白身魚のすり身、いかの切り身、卵、長ネギなどを合わせたものを、ワンタンの皮を細く切ったもので包みます。練ったりするのには機械を使いますが、皮をつける部分など手作業が多いんです。私も作っていますよ! 呼子の『いかしゅうまい』は、見た目は似ていますが、中身(あん)はお店によって違います。いろいろな味がありますね。うちにもカニ入りやエビ入りがありますし、いか墨入りは生地にいか墨を練りこんでいるのでコクのある味わいになりますね。色も黒っぽくなりますから『黒いのが珍しい』という方もいらっしゃいますし、『プレーン味よりもいか墨入りが好きだ』という方もいらっしゃいますね。『いかしゅうまい』だけを食べに来られる方もいらっしゃるんですよ」。
人気No.1の『いか活造り定食』をはじめ、定食類には、プレーン味といか墨入りの2種類の『いかしゅうまい』が付く。「タレはカツオ出汁を使ったポン酢で、爽やかな酸味も『いかしゅうまい』の味をより引き立てます」。ふんわりとした食感の中にいかの風味を感じるプレーン味、そこに独特のいか墨のコクと香りが重なるいか墨入り、どちらも味わい深い。
『いかしゅうまい』の蒸し器は奥の厨房ではなく、客席の一角に置かれている。「せいろが1段に12コ入り、8段あるので合計96個の『いかしゅうまい』が入りますが、ピーク時はフル回転です。客席の横に蒸し器があるのは、蒸しあがったものをすぐにお客様のところに運んで蒸し立てを食べていただきたいからです。SNS用の写真を撮ったりもされると思うのですが(笑)、できるだけ早く食べていただきたいですね。熱い時のほうがよりふわふわで美味しいですから」。
客席からは海や呼子大橋が見え、自然を感じながら食事を楽しめる『いか道楽』。宮本さんに呼子の魅力を教えていただいた。「呼子は海があって、山もあって自然が豊かです。海はキラキラしていていつもきれいですが、私は特に夏の海が好きかな。夕方の呼子大橋もきれいなんですよ。加部島も自然豊かないい島ですし、呼子にいらっしゃったらぜひ呼子大橋を渡っていただきたいですね。絶対に加部島に来る価値はありますから。『いか道楽』もありますので!(笑)」。
基本のプレーン味は白身魚のすり身、いかの切り身、卵、長ネギなどを使う。その他、いか墨入り、カニ入り、エビ入りがある
あんの材料を合わせたものを、ワンタンの皮を細く切ったもので包む。部分的には機械を使うが手作業の部分も多い
カツオ出汁も使われているポン酢。『いかしゅうまい』の味をより引き立てるほどよい酸味がある
呼子大橋を渡った加部島で平成元年にオープン。活き造りをはじめ、『いか釜めし』や『いかビビンバ』といった様々なメニューで呼子のいかの美味しさを伝えている。『いかしゅうまい』は白身魚のすり身やいかの切り身を合わせたプレーン味に加えて、いか墨入り、エビ入り、カニ入りの4種。客席の横にある大きな蒸し器から出されてすぐに提供される。
住所 | 唐津市呼子町加部島3606 |
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電話 | 0955-82-5539 |
営業 | 10:30〜OS17:30 |
休み | 冬期(12月~2月)は毎週木曜日(ただし1月2日は営業) |
席 | 200席 |
カード | 不可 |
駐車場 | あり |
URL | https://www.ikadoraku.co.jp |