ふわふわ食感の中で広がる
いかの歯ごたえと風味
佐賀県北部に位置し、天然の良港として古くから栄える港町・呼子(よぶこ)。古くは鯨漁で栄えていたが、1980年代後半からは『ケンサキイカ』や『ミズイカ』などのいか料理を食べられる店が集まる街として知られている。海水を引いた生簀に泳ぐ新鮮ないかを使い、コリッとした食感と甘みを味わえる『いかの活き造り』が人気だが、『いかしゅうまい』も呼子の代表的ないか料理。元々は海水を使った生簀でも長く生きられないいかを無駄にしないために生まれた料理だ。
一般的なしゅうまいのように一枚の皮を使うのではなく、外はワンタンの皮を細く切ったもので包まれている。中のあんは、いかの切身の他に、いかのすり身、白身魚のすり身、ネギや卵など各店が工夫を凝らし、それぞれの味わいを作りあげている。蒸しあがったアツアツの『いかしゅうまい』を口に運ぶと、ふわふわの食感の中にいかの歯ごたえと風味が広がる。やはり各店が工夫する特製のポン酢と合わせて味わいたい。蒸すだけではなく、揚げたり、吸い物の具として食べても美味しいとのこと。保存技術もすすみ、持ち帰りや取寄せをすることも可能となったので、自宅でも気軽に楽しめる。
『いかの活き造り』や『いかしゅうまい』と合わせて呼子で有名なのが、日本三大朝市としても知られる『呼子朝市』。元旦以外は毎朝(7:30〜12:00くらい)行なわれている。
朝市通りと呼ばれる200mほどの通りは歩行者天国となり、新鮮な魚介類、いかの一夜干しや『いかしゅうまい』、季節の野菜などが売られている。
基本的な材料としては、いかの切り身の他、いかのすり身、魚のすり身、卵、ねぎなどがよく使われる
あんの材料を合わせ、ほどよい大きさにまるめたあと、ワンタンの皮を細く切ったものをまぶすようにつけ、蒸し上げる
『いかしゅうまい』が持ついかの風味を引き出すポン酢。『いかしゅうまい』専用に作られた特製のものが多い
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