CO₂排出削減活動
事業活動から排出されるCO₂量を抑える取り組みをしています。
省エネルギーの取り組み
(1)再生可能エネルギーの利用
焼酎製造工程から排出される焼酎粕や芋くずをメタン発酵し、取り出されたバイオガス(メタンガス)を焼酎製造工程のボイラー燃料として利用しています。再生可能エネルギーであるバイオガスを利用することにより、化石燃料(都市ガス)の使用量を低減しています。
(2)工場排熱の有効利用
焼酎製造工程から排出される温排水をボイラー給水に利用することにより、化石燃料(都市ガス)の使用量を低減しています。その他、温排水を工場設備の洗浄温水や暖房に利用することで、工場の省エネにつなげています。
これらの取り組みによりエネルギー原単位※1が低減され2010年度に比べて2023年度は約24%少ないエネルギーで焼酎の製造ができています。
2015年度には、省エネ大賞「省エネ事例部門 資源エネルギー庁長官賞」(産業分野) を受賞しました。
- 生産量あたりのエネルギー使用量のこと
物流における取り組み
(1)出荷センターの設置
従来は全国の納品先に積み合わせトラックで輸送していましたが、全国9カ所(宮崎、福岡、岡山、京都、愛知、東京、千葉、宮城、北海道)に出荷センターを設置し、センターから納品先への配送に共同配送※2を利用しています。
(2)鉄道・海上輸送へのシフト
従来、出荷センターまでの製品輸送はトラック輸送が大半を占めていましたが、輸送にかかるCO₂排出量抑制のために、鉄道コンテナ輸送によるモーダルシフト※3や船舶輸送の利用を進めています。
2016年にエコレールマーク※4を取得しました。
(3)トラックの大型化と積載率のアップ
使用するトラックの大型化や積載率のアップにより輸送効率の向上を図っています。
(4)原料輸送にかかるCO₂排出量の抑制
焼酎原料に九州産さつまいもを100%使用し、原料米も地元宮崎産の使用量を増やすことにより、原料輸送にかかるCO₂排出量を抑えています。
- 共同配送・・・複数の会社の荷物を共同で配送すること。積載率が上がり、輸送効率が高まる。
- モーダルシフト・・・CO₂排出量の多いトラック輸送から、排出量の少ない鉄道や船舶輸送に切り替えること。
- エコレールマーク・・・二酸化炭素排出量の少ない鉄道貨物輸送に取り組んでいる企業や商品が認定された環境ラベルのこと。
資源の有効利用の取り組み
900ml瓶と720ml瓶は、バルク包装で納入し、段ボールの使用量を削減しています。
LCA(ライフ・サイクル・アセスメント)を導入し、原料の調達から商品の生産・流通・廃棄までのライフサイクルにおける環境負荷(CO₂排出量)を策定する取り組みを行っています。