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霧島酒造とニチレイロジグループ 第24回物流環境大賞「日本物流記者会賞」を共同受賞

企業情報

2023年7月6日

~カーボンニュートラルへの取り組みが評価、関係会社と連携したリサイクル活動を推進~

 霧島酒造株式会社と、ニチレイロジグループのグループ会社である株式会社ニチレイ・ロジスティクス九州は、第24回物流環境大賞の「日本物流記者会賞」を共同受賞いたしました。
 物流環境大賞は、物流部門における環境保全の推進や環境意識の高揚等を図り、物流の健全な発展に貢献した団体・企業・または個人を表彰する目的で創設されたもので、日本物流記者会賞は、特別賞に該当する案件の中で、物流専門紙誌24社で構成する日本物流記者会が特別に選出した事業者へ授与されます。

【表彰式の様子:左から霧島酒造グリーンエネルギー本部長 田原秀隆、 日本物流記者会会長 熊木茂夫氏、 日本物流団体連合会会長 池田潤一郎氏、ニチレイ・ロジスティクス九州 代表取締役社長 池田忠男氏】

■ 受賞件名

 焼酎製造副産物のリサイクル活動における共同スキームの構築を通じたカーボンニュートラルへの貢献

■ 受賞内容

 霧島酒造は株式会社ニチレイ・ロジスティクス九州の鹿児島曽於物流センターにさつまいもの流通加工および保管業務を一部委託しており、加工業務では多くの芋くずが発生しています。以前は鹿児島県内の産業廃棄物処理施設で処分していましたが、持続可能な循環型社会の形成を目指し、2022 年 9 月より、行政の認可のもと、宮崎県にある霧島酒造の焼酎粕リサイクルプラントでの処理を開始しました。
 リサイクルプラントでは微生物を使って焼酎粕や芋くずをメタン発酵させ、バイオガスを生成しています。生成されたバイオガスは、霧島酒造の焼酎製造工程のボイラー燃料となるほか、電力へと変換(サツマイモ発電)し、工場や地域の電力としても活用しています。この協働運用でリサイクルが可能となった芋くずは月間 30 トン程度で、これはバイオガス発生量 3,000N ㎥ (ノルマル立米) に相当します。

 

 今回の受賞は、環境保全のために企業が協働し、行政に働きかけながらカーボンニュートラルへ貢献した点、また今後の活用の広がりが期待できる点が評価されました。

【リサイクル協働運用 体制図】

■環境負荷低減を目指して。霧島酒造のリサイクル活動の取り組み

 霧島酒造はカーボンニュートラルの実現を加速させるため、2021年11月に持続可能な焼酎造りの全体構想『KIRISHIMA SATSUMAIMO CYCLE ~さつまいもを、エネルギーに。~』を発表し、「2030年度までに工場・事務所のCO2排出量実質ゼロ」を宣言しました。また2023年1月には、CO₂排出量実質ゼロ達成や自然環境保全強化のためのアクションプラン『霧島環境アクション2030』を策定。そのなかで、焼酎粕リサイクルプラントで生成されたバイオガスやサツマイモ発電による再生可能エネルギーの活用は、CO₂削減に取り組むうえで重要な役割を担っています。
 そのため霧島酒造では、バイオガス生成量を増やしていくため、様々な食品廃棄物の受け入れを始めています。2022年4月には、宮崎県都城市にある焼酎メーカー2社(柳田酒造合名会社、大浦酒造株式会社)の焼酎粕の受け入れを開始。現在、芋くずや焼酎粕以外の食品廃棄物を受け入れるための検証を進めています。今後も積極的に焼酎粕リサイクルプラントの利用拡大を図っていく予定です。

【霧島酒造 焼酎粕リサイクルプラント】
【KIRISHIMA SATSUMAIMO CYCLE
~さつまいもを、エネルギーに。~】

 「人と地球にやさしい心豊かな企業」「地域に根ざし、地域と共に発展する企業」を経営方針に掲げる霧島酒造は、これからも自然の恵みを大切に守り、環境負荷低減のための様々な活動に取り組みながら、持続可能な循環型社会の実現に寄与してまいります。


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