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弊社志比田工場における貯酒タンク爆発の調査結果および今後の対策について

企業情報

2014年9月25日

1.事実の概要

2014年6月12日(木)午前10時20分頃、霧島酒造株式会社(本社:宮崎県都城市、代表取締役社長:江夏順行)が操業する志比田工場(宮崎県都城市志比田町5480)におきまして貯酒タンク(1基)の爆発が発生。死傷者は出なかったものの、宮崎県都城警察署の状況見分をもとに科学捜査研究所による原因究明に向けた調査が行われ、9月3日(水)、宮崎県都城警察署より調査結果の説明を受けました。
これを受け、事故当時の経緯、原因、今後の対応策をご報告させていただきます。

2.当時の経緯

(1) 午前8時20分頃、担当社員により前日蒸留した焼酎を貯酒タンクへ移送を開始する。
(2) 混和するために撹拌器を当該タンク内に投入、撹拌を開始する。
(3) 午前10時20分頃、当該タンクの近くで作業していた志比田工場勤務の社員より「貯酒タンクが爆発」との連絡がある。
(4) 連絡の内容は、爆発は数秒間、周囲の貯酒タンクや建物等への延焼はなかった。
(5) 貯酒タンクおよび、建物付属設備の一部破損が生じたが、人的被害はなかった。

3.原因

9月3日(水)、宮崎県都城警察署より事故原因に関して説明

  • 調査結果:
    事故当時使用していた撹拌機を調査した結果、切断された撹拌機本体に繋がる電源ケーブルの両端にショート痕が確認され、この部分が引火元となったと考えられる。
  • 事故発生過程:
    今回の事故原因として撹拌に使用していた水中ポンプの電源ケーブルが劣化により短絡しその際に火花が発生。これを引火源として貯酒タンク上部に滞留していたアルコール蒸気に引火、爆発したものと考えられる。

4.今後の事故防止に向けた対策

以下の是正状況や、検討している試験結果をもとに作業標準を定め、10月を目途に作業手順書の改定を行い、これを関係者に教育・周知を徹底し、再発防止を図る。

事故後の取り組み

  • 撹拌機を1台ずつ識別と管理を行っています。
  • 一定の頻度で、撹拌機の絶縁確認を行い、計測結果を記録しております。
  • 電源ケーブルの短絡の防止と、万一短絡した場合に火花が出ないようにするために被覆強化(2重被覆化)を施した撹拌機を導入しております。
  • 撹拌機、電気に関する教育を実施いたしました。

中長期的計画

  • 貯酒タンク内のアルコール蒸気濃度を低減させる換気方法を検討中です。
  • 貯酒タンク内部に電源ケーブルが存在しない構造の撹拌機(外付け型等)に順次切替える計画を検討。ただし、現在運用中の貯酒タンクも多数あるため、工事完了までは数年かかる見通しです。

今回の事故により地域住民のみなさまをはじめご迷惑をおかけしたことを改めてお詫びいたしますとともに、上記対応策の徹底を通じ、再発防止に向け努めてまいります。

本件に関するお問合せ先

霧島酒造株式会社 お客様相談室
電話:0986-22-8066