レア World Wide

黒霧島 × 未知なる世界ツァータン族 in モンゴル

モンゴル最北の森林地帯で
トナカイと生きる人々

ツァガンノール村 ツァータン族

ゴビ砂漠と果てしない大自然が広がるモンゴル。南側を中国、北側をロシアに囲まれ、ユーラシア大陸の内陸部に位置します。国土面積は、日本の約4倍の大きさです。約318万の人口の約5割弱は、首都ウランバートルに住んでいますが、地方では今でも伝統的な移動式住居「ゲル」での生活をしている遊牧民が多くいます。

モンゴル最北部の森林地帯に、白い湖を意味するツァガンノール村があります。村の気候は、最も暑い時で20℃になる一方、1月はマイナス50℃まで下がることもあり、気温の年較差が大きい過酷な環境です。そんな中で暮らすのは、トナカイを放牧し共に生活をしているツァータン族です。山岳森林地帯をベースに 「オルツ」と呼ばれる移動式住居で生活をしています。トナカイは、荷物や人を乗せるだけでなく、肉、ミルク、チーズなどの食糧にもなり、彼らにとっては無くてはならない大切な存在となっています。また、湖で漁業も行い、魚のミンチを小麦粉の皮で包んだ、日本でいう餃子のような料理を食べることもあるのだとか。

ツァータン族には、自然界と交信ができるというシャーマンによる儀式があります。自然崇拝により精霊からお告げをもらう祈りからは、彼らの自然に対する畏敬の念の大きさが伝わります。

モンゴル共和国

面積
156万4,100平方キロメートル(日本の約4倍)
人口
317万9,800人(2017年,モンゴル国家統計庁)
首都
ウランバートル

撮影秘話Back story

現地の寒さを身体で味わう

ツァガンノール村には、旅行客が泊まるような宿泊施設がなかったため、モンゴル軍の宿泊施設を借りて宿泊させてもらった。
部屋は10人分のベッドが並んでいるだけで、夜は簡易ベッドの上の寝袋にくるまり寒さを凌ぐこととなった。
外気温はマイナス30℃、お昼でもマイナス15℃という凍えるような環境。
3泊4日という短い撮影期間だったが、現地の過酷さを体感するには十分な時間だった。

首都から目的地まで丸2日間

とにかくモンゴルは広い。目的地に着くまでが最初のミッションとなる。
首都のウランバートルからムルンまではバスで10時間。ムルンから目的地のツァガンノール村までは、払い下げのロシア製軍用車で雪原を12時間かけて移動。
ウランバートルからツァガンノール村まで2日間を要し、感動の到着となった。

水が足りなくなった最終日の夜

撮影最終日の夜、宿泊地であるツァガンノール村のミネラルウォーターがなくなってしまった!
スタッフたちは、撮影で使用した黒霧島の残りを水の代わりにして過ごすこととなった。
おかげで心も身体も終始温かい最終日であった。

Next「アマゾン」篇