- 黒キリ開発の経緯は?
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原点回帰、芋焼酎を極める
かつて焼酎造りに使われていた「黒麹」に代わり、大正後期以降は、昭和~平成と長い間「白麹」を用いた焼酎が主流でした。霧島酒造においても白麹の本格焼酎「霧島」(現「白霧島」)が主力製品で、ライバルたちと切磋琢磨していました。
霧島酒造では他の穀物(麦など)の焼酎も含めたあらゆる可能性を模索していましたが、もともと芋焼酎を創業の原点に持つ霧島酒造としては「やはり芋で勝負したい」と、芋焼酎の中でも、まさに“原点回帰”となる「黒麹」製の焼酎を造ることにしました。
また、焼酎は食事の邪魔をしない、料理の引き立て役であるという考え方の基で、味わいを研究していたところ、泡盛圏域や九州各地に足を運ぶ中で、鹿児島県の種子島で美味しいと評判になっていた「黒麹」製の焼酎を発見。「黒麹」を用いた芋焼酎への可能性が確信に変わり、「黒麹」を使用した新たな芋焼酎の開発に邁進することになりました。そして1998年にできあがったのが「黒霧島」です。 - 「黒」のラベルはどこから?
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着想はカーナビから 商品開発の中で、ラベルをどんなデザインにすべきか、検討していました。そんな中、開発担当者が車でトンネルに入った時に、カーナビの画面が白い背景から黒に反転したことが目に入りました。そこから、着想を得て、本格焼酎「霧島」(現「白霧島」)の白地に黒文字のデザインを反転し、「黒霧島」は黒地に金文字としました。当時としては斬新な黒を基調にしたラベルができあがりました。
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「トロッとキリッと」焼酎にキャッチコピー?
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味わいを分かりやすく伝える 黒霧島の味わいを、飲んだことがない人にも分かりやすく、覚えてもらうために、味言葉(キャッチコピー)をつけました。黒霧島の特長である、とろっとした甘味と、後切れの良さ。これが「トロッと キリッと」です。
ちなみに他の商品の味言葉は…
・白霧島「どしっと ほわんと」
・赤霧島「みやびに するっと」
・茜霧島「キラッと はなやか」
・霧島《宮崎限定》「ずしっと ほんかくー」
・虎斑霧島「がるっと ふわっと」 - ロングセラーの理由は?
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時代に合った商品と生産体制の確立 「黒霧島」の「自己主張をしすぎない」「食事を邪魔しない」という特長が、当時の日本の食トレンド(肉食化が進み、味が濃くなっていった)において、食中酒「食事をおいしくする」というポジションを獲得することになりました。
さらに、2000年頃からの健康ブームで「黒い食品=健康によい」というイメージにより「黒」ブーム(黒ゴマ、黒米、黒酢、黒豆など)が起きていたことに加え、焼酎の「低カロリー」「二日酔いしにくい」と言われる特性が評価されました。2003年には「平成14年度食品ヒット大賞」の酒類部門で優秀ヒット賞を受賞し、ヒット商品としての評価を得ました。
また、「黒霧島」をみなさまに潤沢にお届けできない時期もありました。そこで、製造体制の強化(冷凍甘藷を使用する技術開発)や製造技術の向上に加えて、生産者との関係をより強固なものにすることで、高品質かつ十分な量のさつまいもを確保し、手頃な価格で高品質な商品をお届けすることに努めています。 - 他の商品と何が違うの?(白霧島、赤霧島、茜霧島、虎斑霧島)
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「麹」や「さつまいも」など原料の違い
- 黒キリの商品ラインアップは何種類あるの?
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23種類。その他、健麗酒シリーズや派生商品も展開。 用途に合わせて容器(瓶、紙パック、ペット)と容量(1800ml、900ml、750ml、720ml、700ml、200ml)や度数(25度、20度)を変えています。海外向けの商品もあわせるとさらにラインアップは増え、計23種類あります。
また、「黒霧島」に「彩りの美しさ」「身体へのいたわり」をプラスした健麗酒シリーズとして、2007年には「金霧島」、2009年には「黒宝霧島」、2010年には「Ax霧島」を発売しています(2022年11月に「金霧島」「黒宝霧島」は「黒霧島EX」を使用した商品としてリニューアル)。その後、派生商品として、2017年11月に「黒霧島MELT」を発売しました(2024年4月にリニューアル)。
2018年7月には、黒霧島をベースに世界の貴重な健康維持素材8種類をブレンドした健麗酒「玉琮(ギョクソウ)」を発売(2021年5月販売終了)、2018年9月には、「デリシャス・ペンタゴン製法」により黒霧島の魅力をさらに磨いた「黒霧島EX」を発売し、2019年3月に「黒霧島 EX」1800ml紙パック、2020年5月には900ml紙パックを発売しました。
さらに2022年2月に、蒸留後の黒霧島に水を一滴も加えずに造り上げた「志比田工場 黒霧島原酒」を発売しました。 - おすすめの飲み方は?
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オンザロック、炭酸割り
「黒霧島」のうまさは、トロッとしたあまみ、キリッとした後切れにあります。香りに癖がなく、飲みやすい「黒霧島」は、よりトロッとした味わいが楽しめるオンザロック、爽やかでキレのある炭酸割り(黒ッキリボール)のどちらもおすすめです。本格焼酎のおいしい飲み方はこちら
黒ッキリボールサイトはこちら
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黒キリが世界の大舞台に登場?
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アカデミー賞授賞式後の祝賀会に登場 アメリカ合衆国ロサンゼルスで開催された「第90、91回アカデミー賞授賞式」後の祝賀会(ガバナーズ・ボール)※3で、「黒霧島」「白霧島」「赤霧島」が日本製アルコール類(ビールやウイスキーなども含む)として唯一、シェフが特別に振る舞うお酒として提供されました。宮崎県を代表する食材の 「宮崎牛」とあわせて、2年連続での採用となります。
※3 :アカデミー賞授賞式直後に行われるアカデミー公認の権威あるアフターパーティー。世界中の一流食材を用いた60種類以上の料理や飲み物が提供される。
こだわり
「黒霧島」を生み出す4つの100%へのこだわり
「黒霧島」の原料となるさつまいもは九州産100%。でんぷん質が豊富で豊かな風味をもつ「黄金千貫(コガネセンガン)」を使用しています。仕込みに使う水は、長い年月、霧島連山の大地に磨かれ都城盆地の地下岩盤の割れ目に蓄えられた、清冽な地下水「霧島裂罅水(キリシマレッカスイ)」100%。そして麹造りに用いる米も国産米100%で、宮崎県都城市にある自社工場ですべての焼酎造りを行っています。「黒霧島」の味わいは、これらの100%へのこだわりによって生み出されています。
九州産さつまいも100%
清冽な地下水
「霧島裂罅水」100%
安心安全の
国産米100%
宮崎県都城市での
自社工場生産100%