各店で使われるそうめんは、ド・ロ神父が製法を伝え、今もこの地で食べられているもの。手延べ製法でやや太くコシが強いのが特徴
一般的なそうめんよりも長めにゆでる。ツユで食べる冷そうめんや、温かいツユと合わせるにゅうめんなどで食べる
冷そうめんのツユも、にゅうめんの温かいツユも、そうめんのしっかりした味わいを生かす味となるように工夫されてる
店名『ラ・メール』はフランス語で『海』という意味。高台にあり海と夕陽の眺めがすばらしい『道の駅 夕陽が丘そとめ』に併設されたレストランだ。
11時~15時は30種類以上のバイキング料理が楽しめる。
「野菜の直売所も併設しています。このレストランでは、外海(旧町名)の旬の野菜を使った料理を中心に提供しています。季節の野菜の天ぷらは人気ですね。春は新タマネギやタラノメ、夏はナス…畑で収穫してすぐに届く野菜ですから美味しいですよ。外海の野菜でおなかいっぱいになっていただけるとうれしいですね(笑)。その他、魚介など外海の特産品を使った料理もお出ししています」。お話してくださるのは店主・衛藤秀憲(えとうひでのり)さんだ。
彩り豊かなバイキング料理が並ぶテーブルには、器に入った『ド・ロさまそうめん』も置かれている。
「あたたかいツユをかけてめしあがっていただく、にゅうめんスタイルが基本ですが、暑い時期は冷たいツユでめしあがっていただく冷そうめんにしています。教会巡礼ツアーなどで来られる方も多くて、ガイドさんの事前説明を聞いて、食べてくださる方が多いですね」。
15時(受付14時まで)でバイキングは終了し、それ以降は単品メニューを食べることができる。『ド・ロ様そうめんセット』もその一つで、セットに付くそうめんは、年間を通してにゅうめんスタイルだ。
「私は『ド・ロさまそうめん』にはにゅうめんスタイルが一番だと思っています。『ド・ロさまそうめん』は通常のそうめんよりも太くてコシが強いのが特徴です。あたたかいツユで食べてものびにくいですからね。ツユはアゴ出汁と昆布出汁をベースにミリンと薄口醤油を加えたもの。『ド・ロさまそうめん』は味がしっかりしているので、その味を生かすためにツユはシンプルな味にしています。それから、『ド・ロさまそうめん』は手延べ製法なので、太さがいつも完全に同じではありません。そのため、ゆで時間はその都度調整しています。基本的には2分ゆでますが、さわったり、少し食べて(笑)確認しているんですよ」。
ゆであがった麺を丼に入れて熱いツユを加え、西海市大瀬戸(さいかいしおおせと)産のアジのすり身の天ぷら、天かす、ネギをのせる。
唐揚げとおにぎりを添えて『ド・ロ様そうめんセット』のできあがりだ。
「15時からは、『ド・ロ様そうめんセット』と『トルコライス』が人気ですね」。
『ド・ロさまそうめん』とともに売り出し中なのが『長崎スパゲッチー』。ド・ロ神父はマカロニ工場も建設し、村人とパスタの製造を始めたと言われている。当時の製法を再現して復刻させたパスタが『長崎スパゲッチー』だ。
「食感がモチモチで、濃厚なソースをからめるとよく合いますね。地元の何店舗かで『長崎スパゲッチー』を使った料理を食べられますが、『ラ・メール』では『ウニのトマトクリームスパゲッチー(バイキングタイムは要予約で食べられる)』を2016年10月からスタートさせました。外海のウニも特産品で美味しいですよ」。
道の駅に併設されたレストランということで観光客も多いことから、外海の良さを伝えようと日々奮闘されている衛藤さん。
「海の美しさ、ここからの眺めの素晴らしさとともに、外海の“美味しさ”を感じていただけるといいですね。『ド・ロさまそうめん』は、ド・ロ神父の想い、キリシタンの想いを受け継いでいます。いつも大切にしていますし、たくさんの方にお伝えしたいと思っています」。
手延べ製法のため、太さが完全に一定ではない『ド・ロさまそうめん』。1人前110gを使う
基本的なゆで時間は2分だが、麺の状態を見ながら手でさわったり、食べたりしながらゆで時間を調整する
ゆであがったそうめんに加えるのは、アゴ出汁と昆布出汁をベースにミリンと薄口醤油を加えた温かいツユだ
高台にあり海と夕陽の眺めがすばらしい『道の駅 夕陽が丘そとめ』に併設されたレストラン。ランチタイムは地元の新鮮な野菜を使った料理を中心にしたバイキングが楽しめる。15時から食べられる『ド・ロ様そうめんセット』につくそうめんは、温かいツユがかけられ、アジの天ぷらやワカメが添えられたにゅうめんスタイルだ。
住所 | 長崎県長崎市東出津町149-2 |
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電話 | 0959-25-1430 |
営業 | 11:00〜OS19:30(10〜3月はOS18:30) ※バイキング11:00〜15:00(受付〜14:00) |
休み | なし |
席 | 60席 |
カード | 不可 |
駐車場 | なし |
URL | http://www.yuhigaoka-sotome.com/ |