これからの100年に向けて

これからも、“品質をときめきに”という企業スローガンの下、価値、感動、信頼を創造し続け、提供していくことで、一生懸命に更なる成長を目指してまいる所存であります

左:代表取締役 社長 江夏順行 右:代表取締役 専務 江夏拓三

霧島酒造株式会社は、2016年5月に創業100周年を迎えました。これもひとえにお客さま、並びに関係各位のご支援の賜物と深く感謝申し上げます。

100年という転換点

社長

日本には200年以上の長寿企業が3000社以上あり、世界で一番多いと聞きます。業種別でみると、われわれの業種が最も多く、世界で一番長寿企業が多い業種といえます。創業100年超の長寿企業は、国内で2万7000社を上回るという話もあります。当社も創業100年を迎え、その長寿企業の仲間入りを果たしました。これからの1世紀は、ブランド、暖簾(のれん)をどう育てていくかが重要です。これまでの100年で培った当社の企業文化、歴史、伝統をメッセージとして発信し続けることが大事だと思います。地域性を含めた独創的な文化をつくり、次の世代に引き継いでいきたいと考えます。

専務

100年という区切りを、大きな転換点と考えたいですね。業界で売上高ナンバーワンになりましたが、それは企業としての基礎ができあがったということで、そのいちばんの財産は人です。今、社員が500人ぐらいいて、平均年齢は32歳。若いパワーを持っているので、お客さまに喜んでいただける新たな焼酎を造りだすにちがいないと期待しています。そして「100年の基礎の上に立って、跳びなさい。そして摑みなさい。全社一丸となったこの時に。」と社員に対し言っています。そのことで、次のステップが現れてくると確信しています。

日本の国民酒、そして世界へ

社長

私から見ると、お酒は労働の再生産です。仕事のひとつの区切り。飲んで明日への元気を取り戻す。晩酌は全国共通ですから、その元気の素を届けることがわれわれの使命です。

専務

出張でいろいろな所へ行きますが、夜、居酒屋へ行って隣を見ると「黒霧島」「赤霧島」、最近は「白霧島」も飲まれています。お客さまの喜ぶ姿を見て、もっとがんばらないといけないと感じます。“だれやめ”はもちろん、飲食店でも都会のサラリーマンが「黒霧島」「白霧島」をどんどん飲み始めています。

社長

世界に目を向けると、ボルドーワインはボルドー地方、スコッチはスコットランドといったように、ブランドと産地が紐付いています。それと同様に、次の100年では芋焼酎は霧島地方というイメージを広めていきたい。ローカリティこそがグローバリティです。地域性にこだわり、特有の焼酎文化に自信と誇りを持ち続け、大切にすることがグローバル化に繋がると思います。

専務

海外、とくに日本人がよく行くところで、当社の商品が飲まれていて、国内の評価が海外に普及していると感じます。100年を区切りに、次のステップが現れるという予感がしています。

人が基本、クリエイティブな会社へ

社長

やはり人が基本になります。霧島酒造は、まじめ、正直が財産。義理人情にあつい。
初代吉助の父にあたる計佐吉が残した家訓があります。「国の法律と宗教の教えに基づいて対処し、分限を忘れず睦まじい家庭を築き、恩義を忘れてはいけない」といった内容です。この精神を企業理念の基礎と考えています。
中国唐時代の禅の公案集、無門関に「百尺竿頭一歩を進めよ」とあります。
てっぺんまで来た、どうしたらもっと上にいけるか、という問いに対する答えです。
この100年で最頂上まで来た、次の100年、更に次の100年を考え、息の長い企業を目指すならば、絶頂から更なる高みを目指すならば、これまでより、“慎重かつ大胆に”次の一歩を進めなければならないという事であり、これからがそのスタートであります。

専務

一度会社に入った以上、社員は家族と一緒です。大事に、愛情を注がないといけません。物心両面を支えて、やりがい、生きがい、働きがいのある会社にする。行くのが楽しくてしょうがないという会社をつくれば、あとは自然に流れていくでしょう。未来志向で考えると、これからしなければならないのは、新しい味わいのお酒を開発すること。商品を飛躍的においしいものに昇華させるには、麹と酵母、そして原料のサツマイモがすごく重要です。いちばん大事なのは、若い人たちが創造の本質を自分たちで感じること。モノを生み出すのはどういうことか自覚しながら、自発的に動くようになること。そうしたクリエイティブな会社にしていきたいですね。

霧島酒造株式会社は、これからの100年も、先人達が築いた数々の資産、地域の皆様への御恩を決して忘れる事無く、これまでも、これからも、“品質をときめきに”という企業スローガンの下、価値、感動、信頼を創造し続け、提供していくことで、一生懸命に更なる成長を目指してまいる所存であります。

  • 代表取締役社長

    江夏 順行
  • 代表取締役専務

    江夏 拓三